【 グリーンスリーブス 】ギターソロ
初めてのCDをつくったときに編曲したもの。
歌い継がれて洗練されたメロディーにどんな和音がつけられるだろう、と好奇心とともに行ったのが思い出される。
薄くて透明感のある和音で支えていこうとした。
後半ではメロディーがオクターブ上がって、ふつうだったらあまり出てこないような高音になったのは、
ずっと聴いてきてあこがれていたクライスラーの弾く「ロンドンデリーの歌」の印象を再現したかった。
その録音ではバイオリンのメロディーがオクターブ上がった時の感激がなんとも言えない。
ギターでは高音のメロディーと同時に伴奏も弾かなくてはいけないので練習は必要だけれど、
音を減らして澄んだ響きと弾きやすさを同時に得られるように、
という工夫はしたつもり。ハーモニクスも無理のない形にして
メロディー・ラインが切れることがない編曲にはなった。
(2016-11-17・大谷 環・記)
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