大 谷　環 ギ タ ー 作 品 （編 曲・作 曲）　ギターピース　G&M；刊

【　アヴェ・ヴェルム・コルプス　】ギター2重奏

　モーツァルト（1756-1791）の最晩年1791の傑作。オリジナルは四部合唱と弦楽四部のために書かれています。
妻コンスタンツェがバーデンでの療養のおり世話になった合唱指揮者アントン・シュトルのために書かれました。

　わずかに４６小節（この編曲では最初の２小節を省略しました）の曲ですが、その冴え渡った転調の技法たるやさすがに天才。
弾いていると空間が曲がるような錯覚を覚えます。

　ギターに移し替えるために音は少し整理しましたが、十分にその厳かさ、豊かさを感じることができるとおもいます。
モーツァルトの作品はなかなかギターに移し替えにくく、編曲もわずかですが、
この曲は技法的にも難しくなく、ちょうど良いレパートリーになることと思います。

  （2017-8-12　大谷 環・記）