【 あふるる涙 】ギターソロ
シューベルトの連作歌曲「冬の旅」からの編曲。 曲集は作曲者が亡くなる前の年、30歳の作品。 シューベルトは25歳で体調をくずして入院して以来、死について考えるようになっていったと言われています。 音楽は彼の職業でもありましたが、音楽あってこそ生きていられた、といってもよいのではないでしょうか。
技術的なことですが、19小節の左指1は指先が5弦のミ・フラットを、 同じ左1の根元は1弦のラを押さえるという変則的な技法です。 奇抜に思えるかもしれませんが、やってみると難しくはないはずです。 これで音が消えることなく19小節のコードが保てます。
前奏、間奏、後奏と似ているようで後半の2小節がわずかずつ違います。 味わって表現しましょう。 ちょっとした工夫が作品全体に影響をもたらせることを忘れないで弾いていきましょう。