【 アニトラの踊り 】ギター2重奏
「北欧のショパン」の異名をとる作曲者グリーク。
彼が母国ノルウェーの劇作家イプセンの戯曲「ペール・ギュント」の劇音楽として書いたのが最初。
全27曲でできていましたが、その後、組曲に編集しなおして第1組曲、第2組曲に整理。
それぞれ4曲で成り立つようにしました。
アニトラの踊りは第1組曲。ソルヴェイグの歌は第2組曲にあります。
アニトラは主人公ペール・ギュントの財産を狙って妖艶な踊りをみせて、
まんまとペールを騙してしまう中東の部族の娘。
なんどか出てくる3音のセットで下降していく半音階がなんともコケティッシュで雰囲気が伝わります。
ソルヴェイグはペールが村の結婚式で出会った娘の名。
ペールが放浪の旅をしている間待ち続け、帰ってきたときに歌った子守唄がこの「ソルヴェイグの歌」。
メロディは切なく、いつも上がっては降りるという進行をして、
ソルヴェイグの内気な性格や、その胸の内を伝えようとしている様子を表しているようです。
中間部はダンスがでてきて人々の楽しげな表情が表されます。
(2017-8-12 大谷 環・記)
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