【 楽に寄す 】ギターソロ
31歳でこの世を去ったシューベルトは作品番号が100を超えています。 夜毎のシューベルティアーデと呼ばれた夜会を主催しながら、 これだけの作品を書けるということが奇跡なのではないかとよく思います。 その中にはシンフォニー、30分になるピアノソナタなど、堂々たる作品もあるのですから、それはそれは驚きです。
インクの染みをつける暇もないほどの速筆だったといわれているシューベルト。 しかも駄作がない。 こんな作曲家は音楽史上他にいない。と言っていたのは私の知っている歌手でした。
私もシューベルトはとても好きな作曲家です。とくにこの「楽に寄す」は特別好きな歌です。 ベースが最初のメロディを奏で、それを歌手が引き取る。またベースがそれに答える。 オリジナルの歌詞の内容とはちょっと外れますが、 なにか親しいふたりが、安心して、心を開いて語り合っているような様子が目に浮かぶような、 そんな曲のような気がします。