エステソは1915年にマドリードのグラビーナ7番地にギター工房を開き、
自らの甥である二人の兄弟、兄・マリアーノ・コンデ (1916-1989)と
弟・ファウステイーノ・コンデ(1918-1988)をこの工房で指導した。
そしてエステソの没後、
彼らは 「コンデ・エルマーノス」 の名前であとを受け継ぎ製作にあたった。
兄のマリアーノ・コンデは息子、フェリーぺ・コンデ(1957-)と
マリアーノ・コンデII世(1959-)の成長によって、弟ファウスティーノと別れ、
1979年、マドリード、フェリーぺ通りに工房を開いた。
マリアーノの息子である若きコンデ兄弟は、エステソの伝統を受け継ぎながら改良を重ね、
製作されたギターは立ち上がりの早い、強烈な太い低音と、
フラメンコ独特の哀調を帯びた高音で、他の追従を許さないフラメンコギターとなった。
パコ・デ・ルシア、ニーニョ・リカルド、サビーカス、エスクデーロなど、
ほとんどのフラメンコギタリストがコンデのギターを使用するのは当然といえば当然である。
そして2010年、コンデ・エルマノス(エルマノス=兄弟)の名前でギターを製作してきた
フェリペ・コンデが自身の名前でギターの製作を開始した。
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